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不正送金マルウェア「Ursnif」の検出が急増 - コインマイナーは大幅減

「自己伝染機能」「潜伏機能」「発病機能」のいずれも持たず、「ウイルス」の定義にあてはまらない「不正プログラム」の検出数は34万8289件。前四半期の15万3439件から倍増した。

検出数がもっとも多かったのは「Downloader」で、全体の40.3%を占める。前四半期に2.2倍と急増を見せた仮想通貨発掘マルウェア「Coinminer」は、1404件から493件に縮小。一方、オンラインバンキングのアカウント情報などを窃取する「Ursnif」は、前四半期の2件から1070件へと急増した。

マルウェアの検出経路を見ると、メールの添付ファイルが33万4732件で、全体の95.6%を占める。2017年第2四半期は「WannaCrypt」の影響でネットワーク経由の検出が増加したが、以降はメールの添付ファイル経由が9割前後を占める状況が続いているという。

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「不正プログラム」の検出動向(グラフ:IPA)

(Security NEXT - 2018/07/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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