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銀行狙わぬ「バンキングトロジャン」も - 標的はクレカやアカウント、仮想通貨も

日本クレジット協会の調査では、日本国内において2017年に236億4000万円のクレジットカードによる不正利用被害が発生しており、2016年の142億円から大幅に増加している。

なかでも被害額の約4分の3にあたる176億7000万円はクレジットカード番号の盗用による被害で、2016年の88億9000万円から大幅に増加。2018年第1四半期に入ってからもほぼ同水準の被害が発生している。

「Panda Banker」に関しては、2月に仮想通貨取引所を対象する攻撃キャンペーンがイタリアを中心に展開されるなど攻撃対象を拡大している。

またオンラインバンキングに関しても、決してマルウェアの攻撃対象からはずれたわけではない。MITB攻撃により、「パスワード期限切れ」などと表示して、ログインパスワードを再入力させたり、偽のトランザクション認証の画面を表示して認証番号をだまし取るケースが確認されており、金融機関などから注意が呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/07/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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