がん検診結果など含むUSBメモリが委託先で所在不明 - 尼崎市
兵庫県尼崎市は、がんなどの検診結果をはじめ、個人情報が保存されたUSBメモリが、業務委託先で所在不明になっていることを明らかにした。
同市によれば、1月に実施した検診のデータ1354件が保存されたUSBメモリを、委託先である尼崎健康医療財団が紛失したもの。
同市では、健診実施月の翌月末から翌々月上旬に委託先より請求書と検診結果を含むUSBメモリを同市保健所へ提出することになっているが、12月分、1月分と請求書しか提出されず、同市では1月31日と2月28日、3月27日と再三にわたり提出を要請。4月6日、同市の職員が委託先を直接訪問し、USBメモリを紛失していたことが発覚した。
紛失したUSBメモリには、システムのログより1月分のデータが保管されていたことを確認。氏名や住所、電話番号、生年月日、性別のほか、各種がん検診や肝炎ウイルス検診の結果を数字で表したデータなどが含まれる。同USBメモリは暗号化によるセキュリティ対策を実施していたとしている。
委託先では、3月23日に2月分の検診データをUSBメモリに保存しようとした際、見当たらないことに気が付いたが、3月27日の市職員が訪問した際にも報告していなかった。委託先からは、6月13日に経過報告と謝罪の書面が提出されたという。
今回の問題を受け、今後同市では、検診データの受け渡しをセキュリティ機能付きのCD-Rで行い、委託先の担当者が直接持参して、保健所の担当者立ち会いのもと、受理簿などで納品確認を行うとしている。
(Security NEXT - 2018/06/25 )
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