2018年1Qの不正アクセス届出は11件、7件で被害 - 「不正ログイン」相談は52件
情報処理推進機構(IPA)は、2018年第1四半期における不正アクセスの届け出状況や、相談状況について取りまとめた。いずれも2017年第4四半期から改善している。
同機構が、2018年第1四半期における不正アクセスの届出状況や相談状況などを取りまとめたもの。
同四半期に届け出があった不正アクセスは11件。前四半期の13件から2件減少した。そのうち7件で被害が発生していたという。被害の内容を見ると、「なりすまし」が3件、「不正プログラムの埋め込み」が2件、「侵入」「DoS」がそれぞれ1件だった。
不正アクセスを受けた原因を見ると、「ID、パスワードの管理不備」が4件、「設定不備」が2件、1件については原因がわかっていない。

不正アクセスの届出種別推移(表:IPA)
同四半期に同機構の「情報セキュリティ安心相談窓口」へ寄せられた相談件数は1863件で、前四半期から21.2%減となった。
「ウイルスを検出した」などと偽警告でユーザーの不安を煽り、電話をかけさせて製品の購入やサポート契約に誘導する「ウイルス検出の偽警告」に関する相談は163件で、前四半期から30%減と大幅に改善した。
「ワンクリック請求」に関する相談も、前四半期の35.9%減となる150件。そのうちスマートフォンに関する相談は49件で、前四半期の52件からわずかに減少した。
また、SNSやショッピングサイト、クラウドサービスなどにおいて、IDとパスワードを第三者に不正利用された「不正ログイン」に関する相談が52件寄せられている。前四半期から集計を開始したもので、前四半期の68件から減少した。

不正ログインの相談状況(グラフ:IPA)
(Security NEXT - 2018/04/27 )
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