「Spring Framework」の脆弱性、2017年の「Struts」脆弱性を想起させる危険度
同社において脆弱性を狙ったと見られるアクセスは4月11日の時点で確認されていない。一方「Spring Framework」は、Javaのウェブアプリケーションフレームワークとして人気が高く、急速に普及が進んでいることから、影響範囲は広範囲にわたるおそれがあると分析。
2017年には、同じくウェブアプリケーションフレームワークである「Apache Struts」の脆弱性に対する攻撃が急激に広がり、国内外で被害をもたらしたが、今回明らかになった脆弱性に関しても悪用が容易であり、同様に攻撃の増加が懸念されることから、同社では警戒を強めている。
今回の問題に対し、開発元のPivotal Softwareでは、すでにアップデートとして「同5.0.5」「同4.3.16」を公開しており、適用することで同脆弱性を含む3件の脆弱性を解消することが可能。セキュリティ機関からもアップデートが呼びかけられている。
セキュリティ対策製品におけるシグネチャーに関しては、今後1、2週間でリリースされると同社では見ており、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)のカスタムシグネチャについて、検証を進めている段階だという。
(Security NEXT - 2018/04/11 )
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