Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

仮想通貨発掘スクリプトを多数検出 - 難読化や偽装による検出逃れも

同社によると、検出された「JS/CoinMiner」の大多数は、仮想通貨「Monero」のマイニングによる収益サービスをウェブ運営者に提供している「Coinhive」のスクリプトだったという。ただし、これには正規に利用されているスクリプトも含まれる。

同社は、「Coinhive」の利用状況についてPublicWWWが公表する数値を引用し、3万件以上のサイトで利用されていると説明。

さらにこうしたサイトのなかには、第三者がウェブサイトを改ざんし、運営者の意図に反して「Coinhive」を埋め込み、サイト閲覧者にスクリプトを実行させる「Drive by Mining」もあると同社は指摘している。

悪意を持って埋め込まれた「Coinhive」について、同社は具体的な件数を明らかにしていないが、検出を逃れるため、JavaScriptライブラリ「jQuery」に偽装するケースや難読化を行うケースなど、多様なバージョンを確認しているという。

20180228_ci_002.jpg
ウェブ改ざんによりコインマイナーを悪用するながれ(図:CITS)

(Security NEXT - 2018/02/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国内インシデント、前四半期比9.4%増 - サイト改ざんが1.8倍
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
2024年の不正アクセス届出166件 - 脆弱性や設定不備が標的に
先週注目された記事(2025年2月16日〜2025年2月22日)
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
2024年4Qのインシデントは約8%増 - 「FortiManager」脆弱性の侵害事例も
先週注目された記事(2024年12月29日〜2025年1月4日)
先々週注目された記事(2024年12月22日〜2024年12月28日)
先週注目された記事(2024年10月27日〜2024年11月2日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を