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仮想通貨発掘スクリプトを多数検出 - 難読化や偽装による検出逃れも

同社によると、検出された「JS/CoinMiner」の大多数は、仮想通貨「Monero」のマイニングによる収益サービスをウェブ運営者に提供している「Coinhive」のスクリプトだったという。ただし、これには正規に利用されているスクリプトも含まれる。

同社は、「Coinhive」の利用状況についてPublicWWWが公表する数値を引用し、3万件以上のサイトで利用されていると説明。

さらにこうしたサイトのなかには、第三者がウェブサイトを改ざんし、運営者の意図に反して「Coinhive」を埋め込み、サイト閲覧者にスクリプトを実行させる「Drive by Mining」もあると同社は指摘している。

悪意を持って埋め込まれた「Coinhive」について、同社は具体的な件数を明らかにしていないが、検出を逃れるため、JavaScriptライブラリ「jQuery」に偽装するケースや難読化を行うケースなど、多様なバージョンを確認しているという。

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ウェブ改ざんによりコインマイナーを悪用するながれ(図:CITS)

(Security NEXT - 2018/02/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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