Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

主要メーカー「CPU」に脆弱性、データ漏洩のおそれ - クラウド含む幅広い環境へ影響

今回明らかになった脆弱性のひとつである「Meltdown」は、GoogleやCyberus Technology、オーストリアのグラーツ工科大学などの研究者が報告したもの。

20180105_md_001.jpg
「Meltdown」のロゴ

研究者によれば、ハードウェアによって本来保護されるべきセキュリティの境界を「溶かす」ことから「Meltdown」と名付けられた。「OS」と「アプリケーション」間の分離を破壊。カーネルのメモリに対するアクセスが可能となるという。

「Meltdown」の影響についてIntelの場合、「Itanium」「Atom」を除き、1995年以降に提供されたプロセッサが影響を受けると指摘。「ARM」についても「Cortex-A15」「Cortex-A57」「Cortex-A72」「Cortex-A75」が影響を受ける。ただし「AMD」は、同脆弱性の影響について否定した。

クラウド環境に関しては、IntelのCPUおよび仮想化技術である「Xen PV」を使用する場合に影響があるほか、1つのカーネルを共有するコンテナに依存する場合に影響があるとしている。

(Security NEXT - 2018/01/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Ivanti Workspace Control」に複数脆弱性 - アップデートを公開
新規セキュリティアドバイザリ14件を公開 - SAP
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「GitLab」に複数脆弱性 - 早急にアップデートを
MS、6月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性などへ対応
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「FortiOS」に複数脆弱性 - 権限の昇格やセッション管理不備など修正
「Chrome」に複数脆弱性 - セキュリティアップデートで解消
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意