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制御システム安全装置狙う「Triton」を検知 - 大規模攻撃の準備段階で失敗か

今回の攻撃について、制御システムが攻撃対象となったことから、2010年にイランが攻撃対象となった「Stuxnet」、2016年にウクライナで確認された「Industroyer」との類似性にも注目が集まっている。

標的が重要インフラであり、金銭的な目的が背景にないことや、執拗な攻撃、技術力などの観点から、攻撃を国家が支援している可能性も高いという。しかし、具体的な攻撃グループの特定には至っていない。

攻撃システムに対するアクセス権を得た直後よりマルウェアが展開されており、独自プロトコルにも対応していた状況から、攻撃対象となる機器を事前に入手して、事前に開発し、テストを行うなど、周到な準備のもと、実施されたものと見られている。

(Security NEXT - 2017/12/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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