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制御システム安全装置狙う「Triton」を検知 - 大規模攻撃の準備段階で失敗か

攻撃者が「SISコントローラー」を狙う目的を考えた場合、システムダウンによる経済的損失を引き起こすことや、安全装置が正常に働かない状況を作り出すことが考えられるとFireEyeは指摘。

今回の攻撃について、攻撃者の目的は前者の単なるシステムの停止ではなく、安全装置を働かせず、制御システムへより大きな物理的ダメージを与える後者にあったと見ている。

その根拠のひとつとして、攻撃者は分散型制御システム(DCS)上で、プロセスを不正に操作したり、工場を停止させる機能を開発できる状態だったにも関わらず、実行に移していなかったことを挙げた。

長期間にわたって「SISコントローラー」に対するアクセスを繰り返しており、制御ロジックの開発などを行っていたと見られる。

(Security NEXT - 2017/12/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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