「Windows 8」以降で本来の脆弱性保護が発揮できないケースが判明 - 「EMET」などが裏目に
「Windows 8」以降において、脆弱性攻撃からメモリを保護する緩和技術「ASLR」が有効に機能せず、リスクが高まるケースがあることが判明した。セキュリティ機関は、十分な保護を行うための緩和策を紹介している。
プログラムをメモリ上へレイアウトする際、ランダムにデータを配置することで、脆弱性攻撃などの影響を緩和する「ASLR(Address Space Layout Randomization)」において、十分な保護が行われないケースが明らかになったことから、セキュリティ機関が注意を呼びかけたもの。
具体的には、「Windows 8」では、それ以前は限定的に適用していた「ASLR」を、「ASLR v2」としてシステム全体へ適用するよう実装方法を変更。
「ASLR」を利用するよう指定していないアプリに対しても、システム側で強制的に「ASLR」を適用することで脆弱性攻撃に対する耐性を高めたほか、ランダム化の際のエントロピーの増加、64ビットメモリアドレスにも適用可能とするなど保護機能を強化していた。
(Security NEXT - 2017/11/21 )
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