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UTM製品「WatchGuard Firebox」のVPN機能に深刻な脆弱性

WatchGuard Technologiesが提供するセキュリティアプライアンス製品「WatchGuard Firebox」に脆弱性が明らかとなった。

同製品にOSとして搭載されている「Fireware OS」において「IKEv2」を用いたリモート接続を行う「ikedプロセス」に、リモートから任意のコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2025-9242」が明らかとなったもの。

同脆弱性は、支店間などをVPN接続する「Branch Office VPN(BOVPN)」やモバイルユーザーによるVPN接続を利用している環境に影響。過去に設定を削除した場合でも脆弱性の影響がのこる場合もある。

共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアは「9.3」、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

同社は、脆弱性に対処した「Fireware OS 2025.1.1」「同12.11.4」「同12.5.13」「同12.3.1 Update3(FIPS版)」をリリースした。サポートが終了している「同11」なども影響があり、注意が呼びかけられている。

またすぐにアップデートできない場合は、「IKEv2」を利用したVPN接続において緩和策を実施するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/09/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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