Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chrome」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応

Googleは現地時間2025年9月17日、同社ブラウザ「Chrome」のセキュリティアップデートをリリースした。ゼロデイ脆弱性にも対処したという。

WindowsおよびmacOS向けに「Chrome 140.0.7339.186」「同140.0.7339.185」、Linux向けに「同140.0.7339.185」をリリースしたもの。重要度が4段階中2番目に高い「高(High)」とされる脆弱性4件に対処した。

具体的には、Google Threat Analysis Groupが9月16日に報告したJavaScriptエンジン「V8」における型の取り違えの脆弱性「CVE-2025-10585」を修正した。すでに悪用されていることが確認されている。

グラフィックス関連コンポーネント「Dawn」における解放後メモリ使用の脆弱性「CVE-2025-10500」、「WebRTC」に確認された解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2025-10501」に対応した。

さらに大規模言語モデル(LLM)がベースとなる脆弱性チェックツール「Google Big Sleep」によって8月12日に報告された「ANGLE」におけるヒープバッファオーバーフロー「CVE-2025-10502」についても解消している。

同社では今後数日から数週間をかけてアップデートを展開していく予定。

(Security NEXT - 2025/09/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「pgAdmin4」リストア処理にRCE脆弱性 - 2カ月連続で判明
地理空間データを活用する「GeoServer」の脆弱性攻撃に注意
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡
「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、詳細は調整中 - アップデートで修正