北朝鮮サイバー攻撃の脅威データを「STIX」で公表 - 「FALLCHILL」「Volgmer」の感染チェックを
今回確認されたマルウェアのひとつである「Volgmer」は、少なくとも2013年ごろより利用されているバックドア型の「トロイの木馬」。
政府機関をはじめ、金融や自動車、メディア分野の企業をターゲットに活動し、標的型攻撃でターゲットのシステムへ侵入していると見られる。
システムより情報を収集したり、レジストリキーを変更するほか、ファイルのダウンロードおよびアップロード、コマンドの実行、プロセスの終了、ディレクトリの一覧表示などの機能を備えていた。
同マルウェアは、94の静的IPアドレスにくわえ、動的IPアドレスを利用するシステムからも多数検知されたという。
これら動的IPアドレスの分布を見ると、インドにおいて全体の25.4%にあたる772件のIPアドレスが検知されたほか、イラン(12.3%)やパキスタン(11.3%)などが目立った。くわえて台湾や中国、タイ、ベトナムといったアジア圏のほか、ロシアでの感染も確認されている。
(Security NEXT - 2017/11/17 )
ツイート
関連リンク
- US-CERT:HIDDEN COBRA – North Korean Trojan: Volgmer
- US-CERT:HIDDEN COBRA – North Korean Remote Administration Tool: FALLCHILL
- US-CERT:Volgmer IOCs(STIX)
- US-CERT:FALLCHILL IOCs(STIX)
- NCCIC:Volgmer Malware Analysis Report (MAR) - 10135536-A(PDF)
- NCCIC:FALLCHILL Malware Analysis Report (MAR) - 10135536-A(PDF)
- US-CERT
PR
関連記事
2Qはインシデントが約8.5%増 - フィッシングが増加
都内中小企業を対象としたセキュ対策助成金の募集がスタート
2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
J-CSIP、24件の脅威情報を共有 - 標的型攻撃は5件
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
電話を併用するBECに警戒を - 発信者番号を偽装、役員の声も模倣