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NTTドコモのLG製モバイルルータに脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ

NTTドコモが提供するLG Electronics製のモバイルルータ「Wi-Fi STATION L-02F」にリモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性が含まれていることが明らかになった。9月のアップデートで修正済みだという。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品において細工されたパケットを受信するとバッファオーバーフローが発生し、リモートよりコードを実行されるおそれがある脆弱性「CVE-2017-10871」が存在するという。同製品には、「CVE-2017-10845」など複数の脆弱性が明らかとなっているが、別の脆弱性だという。

同脆弱性は、情報通信研究機構(NICT)の牧田大佑氏、丑丸逸人氏、クルウィットの島村隼平氏、横浜国立大学の吉岡克成氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。

「L02F-MDM9625-V10h-JUN-23-2017-DCM-JP」や以前のバージョンに影響があり、NTTドコモが9月25日にリリースした「L02F-MDM9625-V10i-SEP-08-2017-DCM-JP」ですでに修正済みだという。

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共通脆弱性評価システムであるCVSS v3のスコアは「9.8」(表:JVN)

(Security NEXT - 2017/11/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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