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J-CSIP、「やりとり型」の標的型攻撃を確認 - 日本語ばらまき型メールも巧妙化

2017年第3四半期にサイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)へ提供された情報提供のうち、「標的型攻撃メール」は3件だった。「やりとり型」攻撃が確認されている。

同四半期におけるJ-CSIPの運用状況を情報処理推進機構(IPA)が取りまとめたもの。J-CSIPは、サイバー攻撃の被害拡大防止を目的に2011年10月に発足。参加組織により情報を共有している。

同四半期は、「化学業界SIG(Special Interest Group)」「航空業界SIG」「物流業界SIG」「鉄道業界SIG」があらたに発足。またクレジット業界で参加組織が増え、11業界190組織で情報を共有している。

同四半期に参加組織から寄せられた不審メールに関する情報提供は57件。前四半期の1213件から大幅に縮小した。重複や共有対象外の情報を除き、IPAが入手した情報10件を含むあわせて17件の情報について、参加組織で共有している。

(Security NEXT - 2017/10/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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