Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

【訂正あり】無線LANの「WPA2」で盗聴や改ざん可能となる「KRACK」 - 多数機器に影響

暗号キーを解析する従来の攻撃手法とは異なり、ハンドシェイク時に本来のキーを不正なキーで置き換えるもので、「WPA2パーソナル」「エンタープライズ」のいずれも、暗号スイートに関係なく影響を受ける。

各機器の実装に起因するものではなく、「WPA2」における標準的な実装においてもハンドシェイクのやりとりに問題が存在するとして、Vanhoef氏は、実装上のバグではなく、プロトコルにおける弱点と主張している。

なかでも「Linux」や「Android 6.0」以上に大きな影響を与えるとしており、Vanhoef氏は、Androidを搭載したスマートフォンにおける実験結果を示した。

具体的には、「wpa_supplicant 2.4」以上に影響があり、暗号キーの文字がすべてゼロに置き換わるもので、容易にすべてのパケットを復号できると指摘。全体の41%にあたるAndroid搭載端末が影響を受けるという。他デバイスについても、すべてのパケットは難しいものの、多くのパケットが盗聴されるおそれがあるとしている。

(Security NEXT - 2017/10/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性
「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を
Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定