メールの「荷物問い合わせサービス」リンクにワナ - 佐川急便が注意喚起
佐川急便は、同社ブランドを悪用し、マルウェアへ感染させようとするメールが出回っているとして、あらためて注意を呼びかけた。同社以外の事業者を偽装したメールにおいても、同社ブランドが悪用されているという。
これまでも、配送の連絡や不在の通知、ウェブサービスの利用、メール便のお知らせなど、同社を装い、マルウェアなどへ感染させようとするメールが確認されているが、あらたな手口を確認したとして注意を呼びかけたもの。
ひとつは「請求内容確定のご案内」との件名で送信されているメール。同社より請求書が発行されたと見せかけ、請求書へのリンクやサポートページへのリンクに見せかけ、不正サイトへ誘導していた。
また発信元として同社を装うケースに限らず、他事業者を装ったマルウェアメールでも、同社のブランドが悪用されているケースもあるという。
実在する通販ショップを偽装したケースでは、メールの本文内に、同社やヤマト運輸など複数宅配事業者の「荷物問い合わせサービス」へのリンクが用意されていたが、実際は不正サイトへ誘導するものだった。
同ケースに関しては、なりすましの被害にあった通販事業者からも、注意喚起が行われている。
佐川急便では、これらメールに記載されたURLへアクセスしたり、添付ファイルを開いた場合、マルウェアへ感染するおそれもあると指摘。受信したメールの真偽がわからない場合は、同社まで問い合わせるよう呼びかけている。
通販事業者を装ったメールの事例(画像:佐川急便)
(Security NEXT - 2017/09/29 )
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