Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「WordPress」に複数の脆弱性 - プレースホルダ利用でもSQLiのおそれ

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「WordPress」の開発チームは、脆弱性を修正したセキュリティアップデート「WordPress 4.8.2」をリリースした。アップデートを強く推奨している。

20170920_wp_001.jpg
脆弱性対策やバグへの対策を施した「WordPress 4.8.2」

今回のアップデートでは、ビジュアルエディタに存在する脆弱性をはじめ、複数のクロスサイトスクリプティング(XSS)へ対応。パストラバーサルやオープンリダイレクトの脆弱性に対処した。

さらに、安全なSQLクエリを実行するため、プレースホルダの機能を提供する「wpdbクラス」の「prepareメソッド」において、「SQLインジェクション」を生じさせるクエリを生成するおそれがあることが判明した。

同脆弱性は、「WordPress」そのものに直接的な影響はないものの、同関数を利用するプラグインやテーマなどが影響を受けるおそれがあることから対策を強化したという。

また今回のアップデートでは、あわせて6件のバグに対応した。開発チームは、旧バージョンの利用者へ早急にアップデートを実施するよう強く推奨している。

(Security NEXT - 2017/09/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
「Django」に複数の脆弱性 - 修正アップデートを公開
「Firefox」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Mozilla、最新版ブラウザ「Firefox 134」を公開 - 複数の脆弱性を修正
「Firefox 135」がリリースに - 脆弱性11件を解消
「Firefox 135.0.1」がリリース - 脆弱性1件を解消
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正