「WordPress」に複数の脆弱性 - プレースホルダ利用でもSQLiのおそれ
コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「WordPress」の開発チームは、脆弱性を修正したセキュリティアップデート「WordPress 4.8.2」をリリースした。アップデートを強く推奨している。

脆弱性対策やバグへの対策を施した「WordPress 4.8.2」
今回のアップデートでは、ビジュアルエディタに存在する脆弱性をはじめ、複数のクロスサイトスクリプティング(XSS)へ対応。パストラバーサルやオープンリダイレクトの脆弱性に対処した。
さらに、安全なSQLクエリを実行するため、プレースホルダの機能を提供する「wpdbクラス」の「prepareメソッド」において、「SQLインジェクション」を生じさせるクエリを生成するおそれがあることが判明した。
同脆弱性は、「WordPress」そのものに直接的な影響はないものの、同関数を利用するプラグインやテーマなどが影響を受けるおそれがあることから対策を強化したという。
また今回のアップデートでは、あわせて6件のバグに対応した。開発チームは、旧バージョンの利用者へ早急にアップデートを実施するよう強く推奨している。
(Security NEXT - 2017/09/20 )
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