Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサムウェア「Petya」、わずか1日足らずで65カ国へ拡大

6月27日より欧州を中心に拡大したランサムウェア「Petya」だが、短期間に65カ国へと感染を広げたという。

同マルウェアは、「Petya」のほか、「Petrwrap」「Nyetya」「GoldenEye」といった別名でも呼ばれるランサムウェア。マスターブートレコードを上書きするほか、「Windows」における「SMBv1」処理の脆弱性「MS17-010」を悪用し、ネットワーク経由で感染を拡大するワームの性質を備える。

Microsoftによれば、最初に感染が確認され、多数端末が感染したウクライナをはじめ、ベルギー、ブラジル、ドイツ、ロシア、米国をはじめ、わずか1日足らずで65カ国に感染が拡大。少なくとも1万2500台の端末が、脅威に晒されたという。

初期の感染経路について、同社はウクライナを中心に利用されている会計ソフト「M.E.Doc」のアップデート機能を通じて拡散した証拠を掴んでいると説明。同ソフトのプロセスに対し、悪意あるコマンドをリモートより実行されたことを確認したという。

(Security NEXT - 2017/06/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サーバでランサム被害、影響など調査 - ホスピタルサービス
米グループ会社にランサム攻撃、従業員情報が流出 - メディアリンクス
香港グループ会社がランサム被害 - 富士高分子工業
米グループ会社にランサム攻撃、顧客情報流出の可能性 - DNP
サーバがランサム感染、受注工事データが流出の可能性 - 但南建設
グループサーバでランサム被害、業務停止など影響も - レゾナック
ランサム被害を確認、調査や復旧急ぐ - 福祉用具レンタル会社
ランサム被害で取引先情報が流出した可能性 - ニチノー緑化
複数機器でランサム被害、情報流出など調査中 - 日本ジッコウ
オーエム製作所のランサム被害 - 個人情報流出の可能性