週明け始業前までに国内で「WannaCrypt」1万3645件を検出 - トレンドまとめ
トレンドマイクロは、同社におけるランサムウェア「WannaCrypt」の検出状況についてアップデートし、国内で多くの組織が始業時間を迎える週明け5月15日9時前までに、1万3645件を検出していたことを明らかにした。
同社クラウド基盤における同ランサムウェアの検出動向を取りまとめたもの。同社では、同月12日早朝から翌13日にかけての24時間に数百件の検出を確認したとしていたが、データをアップデートした。
同社によると、日本時間5月12日21時42分を境に状況が変化。検出数が急速に増加したという。同時刻以前の検出件数は、ワールドワイドで2128件、国内で105件。
一方同時刻以降は大幅に増加。5月15日9時までの検出数は、全世界で9万2141件、国内では1万3645件にのぼった。5月15日9時から翌日までの24時間にも国内だけで2686件を検出している。
これら件数は、台数ベースではなく組織ベースの統計で、同じ組織の複数端末で検出された場合も1件としてカウントされているという。

国内における「WannaCrypt」検出数の推移(グラフ:トレンドマイクロ)
同社は感染経路について、メールベースでの大規模な攻撃の兆候は確認されていないと説明。インターネット経由で直接グローバルIPアドレスに対して脆弱性を狙う攻撃が行われたとの見方をあらためて示している。
(Security NEXT - 2017/05/16 )
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