2016年のDLP市場は56億円 - プラス成長確保も伸び悩み
国内における情報漏洩対策(DLP)製品の市場成長が鈍化している。プラス成長は確保したものの、2016年の成長率は前年比1.1%増にとどまった。
IDC Japanによれば、2016年における同市場の規模は56億円。前年比1.1%増となった。
同市場は2012年に前年比49.2%増を記録。2013年もやや勢いは失うものの19.9%増と大きな成長を見せ、市場規模は51億円へと拡大し、さらなる成長が見込まれていたが、ここに来て伸び悩んでいる。
同社は今後の見通しについて、2016年から2021年までの年間平均成長率を3.9%と予想。2021年の市場規模を68億円と分析した。
一方、2016年における暗号化および鍵管理分野の国内市場は、前年比3.4%増と堅調で129億円。2021年までの年間平均成長率は3.5%で、2021年の市場規模を153億円と予測している。
同社は、これら市場の成長要因について、改正個人情報保護法やマイナンバー法などの法規制や、標的型攻撃の多発のほか、パブリッククラウドやモバイルデバイスの利活用が進むことなどを挙げている。
(Security NEXT - 2017/04/20 )
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