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3月のフィッシング攻撃、報告減となるも誘導先URLは増加傾向

3月にフィッシング対策協議会へ寄せられたフィッシングの報告件数は710件で、前月を73件下回った。LINEやAppleを装う攻撃の減少が影響したという。

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フィッシングサイトのURL件数推移(グラフ:フィ対協)

同協議会によると、3月に寄せられたフィッシングの報告件数は710件で、前月を73件下回った。

37カ月ぶりに200件を下回る低水準を記録した2016年10月以降、2017年2月まで4カ月連続で増加したが、3月は一転して減少となった。

背景には、LINEやAppleなど大手ブランドをかたるフィシング攻撃の報告が減少したことがあるという。

一方、マイクロソフトを装い、Officeのプロダクトキーが不正コピーされているなどとだます手口が報告されている。また仮想通貨関連サービスのアカウント詐取を狙ったフィッシングも確認された。

フィッシングサイトの誘導先に利用されたURLの件数は330件。前月を81件上回り、4カ月連続の増加となった。悪用されたブランド件数も前月から増加。6件上回り22件だった。

(Security NEXT - 2017/04/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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