2016年下半期はメール経由の攻撃が2.5倍 - 9割超が「Locky」感染目的
2016年下半期は、上半期と比較するとメールによる攻撃が約2倍以上に拡大したことがわかった。9割以上がランサムウェア「Locky」への感染を目的とした攻撃だったという。
日本IBMが、2016年下半期のTokyo SOCにおける国内の企業を対象とした攻撃の観測状況を取りまとめたもの。同期に検知したメール経由の攻撃は14万686件で、前期の5万7490件から約2.5倍に跳ね上がった。メール経由の攻撃全体のうち、ランサムウェア「Locky」への感染を狙う攻撃が94.9%と圧倒的多数を占めたという。
ランサムウェアの感染を目的としたメールは、2016年1月、2月にはほとんど検知されなかったが、3月に1万5000件へと拡大。5月には2万件を超えたという。
下半期はさらに増加しており、7月に2万5000件を突破、さらに2カ月連続で上昇し、9月は4万件を超えた。10月以降は1万5000件以下とやや沈静化しているものの、引き続き警戒を呼びかけている。
(Security NEXT - 2017/03/31 )
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