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2月のESETによるマルウェア検出、6割以上がJavaScript型

2月に国内でESET製品により検出されたマルウェアの上位5種のうち、4種は「JavaScript」ベースのマルウェアだった。6割以上を占めるという。

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2月の国内検知状況(グラフ:ESET)

ESETのセキュリティ対策ソフトにおける2月の検出状況を、キヤノンITソリューションズが取りまとめたもの。

2月の検知状況を見ると、他マルウェアへ感染させることを目的としたJavaScriptが中心で65%以上を占めた。

同社が検知した41.3%は、特定のマルウェアではなく、悪意あるJavaScriptファイルを検知した際の総称「JS/Danger.ScriptAttachment」だった。

個別のマルウェアとしてもっとも多く検知されたのは、ランサムウェアや、情報を窃取するマルウェアへの感染を目的としたJavaScriptのダウンローダ「JS/TrojanDownloader.Nemucod」で、全体の16.6%を占めた。JavaScriptベースの「JS/Danger.DoubleExtension(5.5%)」「JS/TrojanDownloader.Agent.PQT(2.2%)」なども多い。

もっとも多く検知された実行ファイルのマルウェアとしては、「Gozi」「Snifula」「Papras」といった別名でも知られる「Ursnif」で、全体の3.3%だった。同マルウェアへ感染させる日本語で記載されたばらまき型メールが引き続き観測されているという。

(Security NEXT - 2017/03/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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