Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Struts 2」の「devMode」でコード実行のおそれ - PoCも

「Apache Struts 2」の開発モードにおいて、任意のコード実行が可能となる問題があるとして、第三者がアクセスする本番環境では利用しないようセキュリティ機関が注意を呼びかけている。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品の「devMode(Development Mode)」を有効化している場合、アクセス可能な第三者によって任意のコードが実行可能となる問題が含まれていることが判明したもの。

「同2.3.30」や「同2.5.1」に影響があり、以前のバージョンも影響を受ける。すでに同環境を攻撃するための実証コード(PoC)が公開されているという。

今回明らかになった問題はラックの藤本博史氏と北原憲氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもの。JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

開発チームでは同モードはデバッグなどで便利である一方、実際に利用する環境においては危険があるとし、運用を開始する前に無効化するようアナウンス。セキュリティ機関では設定の無効化や問題を解決したバージョンへのアップデートするよう注意を喚起している。

(Security NEXT - 2017/01/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性