「IBM Watson for Cyber Security」がベータプログラム - 40組織が参加
米IBMは、セキュリティサービス「IBM Watson for Cyber Security」のベータプログラムを展開する。国内企業をはじめ、40組織が参加する予定だという。
「IBM Watson for Cyber Security」は、同社の人工知能(AI)技術である「Watson」をサイバーセキュリティ分野に応用したもの。機械学習や自然言語処理などのテクノロジーを活用し、アラートをはじめ、非構造化データなども含めて情報を解析する。
ベータプログラムでは、参加組織に対してセキュリティに関する意思決定を支援するための情報を提供。具体的には、アラートが既知のマルウェアや攻撃に関連しているか判断。関連している場合、利用された脆弱性、脅威の範囲など背景情報を提供する。また、疑わしい行為については、悪意があるか判断できるよう、別の行為に関する情報などをあわせて提供するという。
同プログラムには、金融、旅行、エネルギー、自動車、教育などの分野から企業や組織が参加。同社は、今後数週間で参加組織は40に増えるとしており、日本からは三井住友銀行が参加している。同社は同プログラムを通じて、同技術の能力向上、使用事例として活用していきたい考え。
(Security NEXT - 2016/12/07 )
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