「NVIDIA Triton Inference Server」に複数の脆弱性
NVIDIAは、機械学習モデルを実装し、推論を行うためのサーバフレームワーク「NVIDIA Triton Inference Server」に複数の脆弱性が明らかになったとしてアップデートをリリースした。
現地時間5月29日にセキュリティアドバイザリを公開し、同製品における2件の脆弱性について明らかにしたもの。いずれも重要度を4段階中、上から3番目にあたる「中(Medium)」とレーティングしている。
Linux版では、ネットワークの問題によりユーザーがリソースを誤って初期化するおそれがある脆弱性「CVE-2024-0103」が判明した。情報漏洩につながるおそれがある。
一方「CVE-2024-0095」は、Windows版、Linux版のいずれも影響を受ける脆弱性。ユーザーが任意のデータをあらたなログエントリとして挿入し、ログの改ざんや、実行コマンドを挿入することが可能になるという。悪用には高い権限が必要となるが、コードの実行、権限の昇格、サービス拒否、情報の漏洩や改ざんが生じるおそれがある。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「CVE-2024-0103」が「5.4」、「CVE-2024-0095」が「4.3」。
同社ではこれら脆弱性を「Triton Inference Server 24.05」にて修正した。
(Security NEXT - 2024/06/05 )
ツイート
PR
関連記事
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
Amazon関連ドメイン取得、3週間で700件以上 - プライム感謝祭を標的か
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
サイバー攻撃でシステム障害、調査や復旧進める - 埼玉県商工会連合会
「NVIDIA GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Kibana」に複数のXSS脆弱性 - 「CrowdStrike」との連携ツールにも
「GitLab」にアップデート - 脆弱性4件を解消