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機械学習ライブラリ「PyTorch」の分散RPCフレームワークに深刻な脆弱性

Python向けの機械学習ライブラリである「PyTorch」の分散RPCフレームワークに脆弱性が明らかとなった。

「同2.2.2」および以前のバージョンにリモートより任意のコマンドを実行されるおそれがあるコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2024-5480」が明らかとなったもの。

脆弱性を悪用することで、分散トレーニングを行っているマスターノードをリモートより侵害でき、機械学習に関する機密データなども漏洩するおそれがある。

CVE番号を採番したhuntrでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを最高値である「10.0」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

huntrでは4月12日以降、2カ月以上にわたり開発者へ通知していると説明。最後通告を行った上でアドバイザリページを公開した。同脆弱性の詳細や実証コード(PoC)なども含まれる。

同アドバイザリでは、修正待ちの状態としており、「同2.3」など後継バージョンへの影響なども明らかとなっていない。

(Security NEXT - 2024/06/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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