「PyTorch」に脆弱性 - セキュリティ設定有効化でもRCEのおそれ
機械学習ライブラリである「PyTorch」に脆弱性があきらかとなった。セキュリティ上のリスクを低減するオプションを有効化している場合も影響があるとして注意が呼びかけられている。
「torch.load」関数において信頼できないデータをデシリアライズし、リモートよりコードを実行されるおそれのある脆弱性「CVE-2025-32434」が明らかとなったもの。
安全に利用するため、読み込み時に「モデルの重み」のみを参照し、構造などについては無視するようにオプションを有効化していた場合も、コードを実行されるおそれがあるという。
CVE番号を採番したGitHubでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」におけるベーススコアを「9.3」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングした。
開発チームでは、現地時間2025年4月18日付で問題を修正した「PyTorch 2.6.0」を公開。利用者にアップデートを呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/04/22 )
ツイート
PR
関連記事
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性