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標的型攻撃メールが約4倍に急増 - 特定攻撃者が活発化

標的型攻撃メールを送信元地域別に見ると、「韓国」が26%で最多。香港が11%、中国が1%で続くが、62%のメールは送信元地域は不明。不正接続先を見ると、米国が89%と大半を占めており、次いで多かった「韓国(2%)」と大差をつけている。

123件のうち、118件に関しては、日本向けに提供されているフリーメールサービスのメールアドレスを使用していた。

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添付ファイルの割合(グラフ:IPA)

攻撃に用いられた添付ファイルの傾向を見ると、実行ファイルが86%を占めている。いずれも圧縮ファイルとして送信されていた。次いで多かったのが、Officeファイルを用いた攻撃で、マクロを利用するケースと、既知の脆弱性を攻撃するケースが混在しており、あわせて13%にのぼる。

またパスワードを設定したrarファイルを添付し、本文にパスワードを記載するケースも引き続き確認されている。

(Security NEXT - 2016/10/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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