2016年2Qの脆弱性届出は753件 - ソフト製品関連が前Q比約7倍に
届出があったソフトウェア製品の種類を見ると、「ウェブアプリケーションソフト」が534件で8割弱を占める。「ルータ(41件)」「スマートフォン向けアプリ(23件)」が次いで多い。脆弱性が悪用された場合に生じる脅威は、「任意のスクリプトの実行」が438件で過半数にのぼるなど突出しており、続く「任意のコマンドの実行(77件)」「任意のコードの実行(37件)」などと大差を付けた。
同四半期に脆弱性の修正が完了し、「JVN」で公表した件数は76件。累計で1257件となった。「連絡不能開発者」として製品開発者名13件をあらたに公表し、累計で242件。また、連絡が取れたなど同期に調整が再開されたケースは1件だった。
一方、ウェブサイトの脆弱性を見ると、「クロスサイトスクリプティング」が35件で最多。「SQLインジェクション」が5件だった。脆弱性が悪用された場合の脅威を見ると、「本物サイト上への偽情報の表示」が36件、次いで「なりすまし(6件)」「データの改ざん、消去(5件)」が続く。
同四半期に修正を完了したのは78件で、その49%にあたる38件は90日以内に修正を完了している。累計の修正完了件数は6741件で、そのうち90日以内に修正が完了したのは、66%にあたる4425件だった。
(Security NEXT - 2016/07/21 )
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