Lenovoの一部製品にBIOSレベルの脆弱性 - 供給元に起因と説明
Lenovoの一部端末において、BIOSレベルの脆弱性が含まれていることがわかった。同社では調査を進めている。
セキュリティ研究者がゼロデイ脆弱性としてGithub上で報告し、ローカルアクセス権限を持つ攻撃者によってシステムマネジメントモード(SMM)でコードを実行されるおそれがあることが判明したもの。
同研究者は、ThinkPadで脆弱性を確認したとし、脆弱性を悪用すると、「Windows 10 Enterprise」においても、書き込み保護を無効化、セキュアブートの無効化、バーチャルセキュアモード(VSM)のバイパス、ファームウェアへのマルウェア感染などが可能になると指摘した。
これを受けてLenovoでは、研究者と協調しつつ独自にも調査を進めていると説明。同社は、外部ベンダー3社よりBIOSの供給を受けているが、BIOSのファームウェアの開発を手がける独立系のベンダー1社のBIOSに脆弱なシステムマネジメントモード(SMM)のコードが存在したとしている。
問題のシステムマネジメントモードは、ベンダーがIntelから提供された共通のコードベースをもとに開発されたものであると説明。Lenovoでは、今回問題となったSMMのコードを開発しておらず、コードの作成者や実装された経緯を調べているという。
Lenovoは、BIOSベンダーやIntelと脆弱性の修正に向けて作業を行っており、修正版の開発を急いでいる。
(Security NEXT - 2016/07/07 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
サイバー攻撃による個人情報流出が判明 - HOYA
ネックストラップ通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
サイバー攻撃により障害、影響など調査 - 日本セラミック
潤工社のランサム被害、社内ネットワークとクラウド上に侵害の痕跡
フィッシング被害から個人情報流出や不正メール送信が発生 - 日本無線
ふるさと納税特設サイトにSQLi脆弱性、寄付者情報が流出 - 玄海町
ランサム被害で8478人分の個人情報流出を確認 - カシオ
サイバー攻撃を受けたZACROS、生産や出荷体制が回復
RDP接続で侵入、サーバがランサム被害 - 巴商会
1月のランサム被害に関するあらたな情報流出を確認 - 綜研化学