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サイバー攻撃で一部顧客情報が流出したおそれ - 古野電気

船舶用電子機器や業務用ネットワーク機器を展開する古野電気は、第三者によるサイバー攻撃を受けた問題で調査結果を取りまとめ、個人情報が流出した可能性があることを明らかにした。

同社では2025年6月16日、同社が管理するサーバにおいて通常とは異なる挙動を検知。調査したところ、正規の運用とは異なるアクセスの痕跡が確認された。

6月30日に事態を公表するとともに外部協力のもと調査を行った結果、二次被害などは確認されていないが、個人情報が流出した可能性があることが判明した。

対象となるのは、同社舶用機器事業部の取引先および顧客あわせて74人に関する個人情報。氏名、会社名、メールアドレス、所属、役職、船名が含まれる。

また国内と海外のグループ会社従業員1493人の氏名、ユーザーID、会社名、所属など。国内グループ会社従業員については、業務用メールアドレスと社員証コードも対象としている。

同社では、警察へ被害を届け、個人情報保護委員会や総務省に報告した。対象となる従業員には、個別に連絡するとしている。

SNSやダークウェブの監視を継続しており、引き続き原因究明など調査を行っていくとともにセキュリティ対策などを講じていく。

また製品開発、製造に関連するサーバへの侵害は確認されておらず、製品やサービスなどへの影響を否定。業務システムについては平常どおり稼働しており、事業活動への影響は発生していないとしている。

(Security NEXT - 2025/07/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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