「Apache Struts 2」の「RESTプラグイン」に脆弱性 - 実証コードが公開済
「Apache Struts 2」の「RESTプラグイン」に、リモートよりコード実行が可能となるあらたな脆弱性が判明した。すでに実証コードが公開されており、セキュリティ機関が注意を呼びかけている。
今回明らかとなった「CVE-2016-4438」は、「Apache Struts 2」の「RESTプラグイン」に存在する脆弱性。「同2.3.28.1」から「同2.3.20」までのバージョンに影響し、細工したHTTPリクエストによって任意のコードが実行されるおそれがある。
すでに脆弱性の実証コードが流通。JPCERTコーディネーションセンターが、同コードの有効性について調査したところ、対象バージョンにおいて、アプリケーションサーバの権限で任意のコードが実行可能であることを確認したという。
Apache Software Foundationでは、脆弱性や複数の変更を行ったGA(General Availability)版となる「同2.3.29」をリリースしており、同団体やセキュリティ機関ではアップデートを呼びかけている。
同版では、「CVE-2016-4438」以外にも、リモートでコード実行が可能となる「CVE-2016-0785」や、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性「CVE-2016-4430」、URL検証においてサービス拒否が生じる「CVE-2016-4465」、セキュリティ機能がバイパスされる「CVE-2016-4433」など、あわあせて7件の脆弱性を修正している。
(Security NEXT - 2016/06/20 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
Wondershareのファイル修復ソフトに脆弱性 - パッチ提供状況は不明
UTM製品「WatchGuard Firebox」のVPN機能に深刻な脆弱性
「Spring Framework」「Spring Security」に認可回避の脆弱性
「NVIDIA Triton」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
最新OS「iOS/iPadOS 26」公開 - 旧OSではゼロデイ脆弱性を解消
Apple、「macOS Tahoe 26」で脆弱性77件を修正 - 旧OSも更新
ワークフロー管理ツール「Apache DolphinScheduler」に脆弱性
Samsung、モバイル端末の複数脆弱性を修正 - 一部で悪用も
AI開発フレームワーク「Flowise」に複数の「クリティカル」脆弱性
「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消