サポート終了「Apache Struts 1」に脆弱性 - NTTデータが修正プログラム
「Apache Struts 1」にあらたな脆弱性2件が判明した。公式サポート終了後も、独自に脆弱性への対応を行っているNTTデータでは、これらを解消する修正プログラムを公開した。
今回、あらたに外部からコンポーネントが操作されるおそれがある「CVE-2016-1181」や、入力値検証機能に関する「CVE-2016-1182」が判明したもの。脆弱性が悪用されると、サービス拒否や情報漏洩、コード実行などのおそれがあるという。
これを受け同社では、「Apache Struts 1.2.9 with Security Patch 3 contributed by TERASOLUNA」を開発。「Apache License, Version 2.0」のもと、提供を開始した。
同社は、「Apache Struts 1.2.9」をベースとしたフレームワーク「TERASOLUNA Server Framework for Java」を展開しており、「Apache Struts 1」のサポート終了後も、ベースとなる「Apache Struts 1.2.9」向けの修正プログラムを開発している。
2014年には「ClassLoader」の脆弱性「CVE-2014-0114」が判明したことを受け、「Apache Struts 1.2.9 sp1」で脆弱性を解消。また2015年には「CVE-2015-0899」への対応として「Apache Struts 1.2.9 sp2」をリリースしていた。
「TERASOLUNA Server Framework for Java」の利用者にも同アップデートを提供。「TERASOLUNA Server Framework for Java 2」における脆弱性対応版は、2016年度中にリリースする予定。
また「TERASOLUNA Server Framework for Java 2.0.6.1」から「同2.0.0.1」に関しては、拡張子直接アクセス禁止フィルタが正常に機能しない「CVE-2016-1183」が判明しており、同社では修正モジュール「PI-SJW-261-1」を用意している。
(Security NEXT - 2016/06/09 )
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