米IBM、「Watson for Cyber Security」を年内にはベータ運用
米IBMは、AIの技術を応用した「Watson for Cyber Security」を発表した。8大学と連携し、学習能力の強化し、年内にはベータ運用を開始する予定。
同技術は、コンピュータが学習、仮説を立てた上で考え、大量のデータを分析するコグニティブ技術をサイバーセキュリティに応用したもの。
同社の研究機関である「X-Force」に蓄積されたデータを活用。「Watson」により研究結果に含まれるニュアンスを学習し、見逃されがちなサイバー攻撃や脅威のパターン、それらの根拠などを発見するという。
従来のセキュリティツールでは処理しきれない記事やレポートのほか、動画、警告など非構造化データから「Watson」が継続的に学習。自然言語処理を利用して非構造化データに含まれる人間の言語の曖昧さや不確実さを理解することもできるとしている。
さらに今秋より、マサチューセッツ工科大をはじめ、サイバーセキュリティプログラムを持つ8大学と連携。学生はシステムセキュリティのレポートやデータを入力することで、セキュリティに関する用語の学習などを進める。
(Security NEXT - 2016/05/20 )
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