Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Symantecの検知エンジンに脆弱性 - 修正版を配信

Symantecのマルウェア対策製品が搭載する検知エンジンに、リモートより攻撃可能な脆弱性が含まれていることがわかった。すでに修正版の配信が行われている。

20160517_sy_001.jpg
セキュリティアドバイザリを公表したSymantec

同社のマルウェア対策製品が備えているマルウェア検知エンジン「AVE(Anti-Virus Engine) 20151.1.0.32」に、脆弱性「CVE-2016-2208」が含まれていることが明らかとなったもの。

メール受信時やファイルのダウンロード時など、ファイルの検査を行った際に、細工されたPEヘッダファイルを読み込むと、不正なメモリアクセスによりシステムがクラッシュしてブルースクリーンの状態が発生したり、システムの制御を奪われるおそれがあるという。

Symantecでは、5月16日にLiveUpdateを通じて脆弱性を修正したマルウェア対策エンジン「AVE 20151.1.1.4」をリリース。LiveUpdateを利用しているノートンシリーズやエンタープライズ向け製品に対してすでに配信済みだが、アップデートが適用されているか確認するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/05/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Cisco Meraki 」にDoS脆弱性 - SSL VPN処理で強制再起動
「IBM QRadar SIEM」に複数脆弱性 - 修正パッチをリリース
ゲームサーバ管理ツール「Pterodactyl Panel」に脆弱性 - 悪用の動きも
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「GeoTools」にXXE脆弱性 - 「GeoServer」なども影響
「Roundcube」にアップデート - 前バージョンの不具合を解消
Trend Microの暗号化管理製品にRCEや認証回避など深刻な脆弱性
マルウェア対策ソフト「ClamAV」に深刻な脆弱性 - パッチが公開
脆弱性スキャナ「Nessus」のWindows版エージェントに複数脆弱性
「Veeam Backup & Replication」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正