Windows版「QuickTime」にゼロデイ脆弱性 - 修正見込みなくアンインストールを
「Windows」向けに提供されているAppleのマルチメディアソフト「QuickTime」に、複数の脆弱性が含まれていることがわかった。脆弱性の報告に対し、Appleは同製品の利用を推奨せず、ユーザーへ削除を求めると回答したとされており、実質上、サポートが終了した状況と見られる。
問題の脆弱性は複数存在し、悪意あるサイトやファイルを開くと任意のコードを実行されるおそれがある。2015年11月11日にTippingPointのZero Day Initiative(ZDI)がAppleへ報告していた。
その後、ZDIではAppleと連絡を取り、アップデート状況など確認していたが、2016年3月9日に連絡を取った際、Appleは、Windows版の「QuickTime」について利用を推奨せず、ユーザーへソフトをアンインストールするよう求めると回答。
さらにZDIでは、3月24日に未修正の脆弱性について4月13日に公表することをAppleへ通知すると、アンインストールのウェブページについて案内を受けたという。
TippingPointの現親会社であるTrend Microによれば、4月14日の時点で脆弱性に対する攻撃は確認されていないという。Trend Microでは、複数の脆弱性が見つかった一方、Windows版「QuickTime」において脆弱性の修正が行われる見込みがないとして、できる限り早くアンインストールを行うよう呼びかけた。
またセキュリティ機関でも今回の問題を受けて、アンインストールを推奨するアナウンスを行っている。
(Security NEXT - 2016/04/15 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性