「Node.js」のパッケージマネージャ「npm」、不正パッケージが拡散するおそれ
サーバーサイドで動作するJavaScriptプラットフォーム「Node.js」のパッケージマネージャ「npm」において、悪意あるパッケージが拡散するおそれがあることがわかった。セキュリティ機関が注意を呼びかけている。

「npm」では、悪意のある「npmパッケージ」の拡散を防げず、ワームとして拡大するおそれがあるという。今回の問題は、Sam Saccone氏が発見し、「npm hydraワーム」としてnpmプロジェクトへ報告した。
npmの開発チームでは、npmにおけるインストールスクリプトの利便性が、ワームの危険性を上回ると説明しており、緩和策のアナウンスにとどめ、具体的な修正などは実施しない方針。
レジストリより提供されるパッケージが安全であることを保証できないとし、悪性あるコードを見つけた場合は報告するよう呼びかけている。
利用者側における緩和策としては、npmサーバへのログインしたままにしないことや、「npm shrinkwrap」コマンドによりパッケージのバージョンを固定すること、インストール時に「ignore-scriptsオプション」を設定することなどを挙げている。
(Security NEXT - 2016/03/29 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「IBM AIX」に複数のRCE脆弱性が判明 - パッチや暫定修正プログラムを公開
エンプラサーバなどに採用されるAMI製「BMC」にRCE脆弱性
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティアップデートがリリース
米政府、バックアップソフトやIPカメラの脆弱性悪用に注意喚起
Veeam製バックアップソフトに深刻なRCE脆弱性が判明
「Chrome」に「クリティカル」脆弱性 - アップデートで修正
KDDIのホームゲートウェイ「HGW-BL1500HM」に複数脆弱性
「FortiOS」脆弱性や不正コード混入「Githubアクション」の悪用に注意喚起 - 米政府
SAP、3月の月例パッチを公開 - 新規アドバイザリ21件を公開
サーバ製品「HPE Cray XD670」の管理ソフトに深刻な脆弱性