「セキュリティソフト導入」は5割強 - 対策しない理由「わからない」
「セキュリティ対策ソフト、サービスの導入」が52.1%と半数強にとどまることが情報処理推進機構(IPA)の調査でわかった。
同機構が、13歳以上のパソコンやスマートデバイスのインターネット利用者5000人を対象に調査を実施し、結果を取りまとめたもの。
所有するパソコンや自宅のネットワークにおいて、現在実施しているセキュリティ対策を尋ねたところ、もっとも実施率が高かった「セキュリティ対策ソフト、サービスの導入」に関しても、52.1%と半数強にとどまった。
次に多かったのは「不審なメールの添付ファイルは開かない」で44.2%。「Windows Updateによるセキュリティパッチの更新(44.1%)」「怪しいサイトにはアクセスしない(42.3%)」「よく知らないサイトではファイルをダウンロードしない(37.3%)」が続いた。
こうした対策実施していない理由について尋ねたところ、「OSのセキュリティパッチ更新」「セキュリティ対策ソフトの導入」「ファイルの暗号化やバックアップ」「ソフトのバージョンアップ」を実施しない理由をみると、いずれも「書かれている内容がわからない」が最も多かった。
そのほか、「対策しているかわからない」「家族や知人、ショップに対応してもらっている」「手間がかかる、設定が面倒くさい」「費用がかかる」といった回答も目立った。
また自宅無線LANの暗号化は43.2%が実施。内訳をみると、すでに脆弱性が指摘されている「WEP」による暗号化が12.3%で最多。「WPA2」が11.9%、「WPA」が4.8%だった。また「暗号化は行っているがどの暗号方式かわからない」との回答も14.2%にのぼる。38.1%は「暗号化を行っているかわからない」としており、18.8%が「暗号化していない」と回答した。
無線LANの暗号化の実施率は減少傾向にあるが、暗号化を「していない理由」を聞いたところ、「対策の方法がわからない」が36.3%でトップ。「自分以外の人が設定したのでわからない」が35.9%で続いた。「特に問題が起きていないから(22%)」「設定が面倒だから(14.1%)」といった回答も見られた。
(Security NEXT - 2015/12/25 )
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