Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

【税理士×Security NEXT】マイナンバーを扱う現場の課題とセキュリティ対策 第1回マイナンバー制度、ピークを迎えるのは……

マイナンバーが漏洩すると、どういう事態を招くのか?

20151222_mn_003.jpg
今後マイナンバーの活用が進めば、リスクも増加するでしょう(武山)

登坂:何かマイナンバー関係で世間を賑わすような大きな問題が起こったら、いままで逡巡していた企業も本気を出して準備を進めるでしょう。たとえば、通信教育業界で起こった大規模な個人情報漏洩事件が起こった際は、いろいろな企業が「自社では対策は進んでいるのか」と対応を検討し始めました。マルウェアによるオンラインバンクの不正送金問題が起こったときもそうでした。

武山:マイナンバー制度に類するものは、米国や韓国などではすでに導入されています。海外では、知らないうちに他人にクレジットカードを作られて借金を負わされたり、銀行口座を作られたりする事件が起こっています。制度開始当初は、日本のマイナンバーは利用範囲が限られ、悪用された場合の影響は未知数です。しかし、漏洩といった事故は起こるでしょうし、今後マイナンバーの活用が進めば、リスクも増加するでしょう。

登坂:そういう事件が日本でも実際に起こると、企業も具体的な行動を起こすでしょうね。

第2回につづく。

登坂宏之氏 プロフィール

20151222_my_001.jpg
登坂宏之税理士事務所所長。都内の中小企業などを中心に約30社の税務顧問を務める。また会社設立代行センターを運営しており、行政書士としてベンチャー企業の設立を支援。サービスのこだわりは「誠実・親身に対応」。ご相談は以下まで。
登坂宏之税理士事務所
電話:03-5911-8070
メール:jzh03233@nifty.com(@は半角に変更してからお送りください)

(Security NEXT - 2015/12/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

窓口対応で書類紛れ、来庁者が誤って持ち帰る - 小諸市
サンリオ関連会社でランサム被害 - 個人情報が流出した可能性
複数ファイルサーバに攻撃、ランサム被害を確認 - リフォーム部材商社
ZACROSのランサム被害 - 個人情報約15万人分が流出か
不備書類の返送、異なる宛先に誤送付 - 船橋市
マイナンバー含む公文書をロッカーごと誤廃棄 - 笛吹市
ライクキッズへのランサム攻撃 - 脆弱性を突いて侵入
保険者資格取得届出書をデータ入力後に紛失 - 座間市
石光商事のランサム被害、SIM搭載PC経由でサーバを侵害
GMO-PG、多要素認証による本人確認サービスを開始