Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

旧版IEのサポート終了でIPAが注意喚起 - 2013年以降の脆弱性は506件

「Internet Explorer」のサポートポリシーがまもなく変更となることを受け、情報処理推進機構(IPA)では注意喚起を行っている。

Microsoftのサポートポリシー変更により、米国時間2016年1月12日以降は、Internet Explorerのサポート対象が各OSで利用可能な最新版のみに限定されるもの。サポート対象外のバージョンにはセキュリティ更新プログラムが提供されない。

同機構では、脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」において、2013年1月から2015年11月までの間に登録された「IE7」から「同10」の脆弱性情報は506件にのぼるとのデータを示し、そのうち85%にあたる430件では、深刻度が最も高い「レベルIII(危険)」だったと指摘。

サポート終了後も引き続き危険な脆弱性が見つかる可能性が高い。同機構では、システム管理者へ利用中のシステムが最新版のIEで動作するか確認し、アップデートや互換表示の活用、また非対応の場合は改修し、改修中などは最新版のIEが利用できる環境でインターネットを利用するなど、対策を講じるよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/12/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

7月は脆弱性14件を「悪用が確認された脆弱性カタログ」に追加 - 米当局
米当局、「Twilio」や「IE」の脆弱性悪用に注意呼びかけ
未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
既知の脆弱性10件、積極的な悪用に警戒を - 約10年前の脆弱性も
脆弱性攻撃の8割超が「Office」狙い - いまだFlash狙いの攻撃も
サポート終了も1割強が業務でIE利用 - 35%はEdgeのIEモード
MS、独自修正含む「Microsoft Edge 101.0.1210.32」をリリース
Officeファイル開くとコード実行されるゼロデイ脆弱性が判明 - すでに悪用も
MS、5月の月例パッチで脆弱性55件を修正 - 3件が公開済み
MS、3月の月例セキュリティ更新を公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応