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世界最低レベルも国内で年間約700万人以上が被害 - 被害推定額は約2258億円

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年齢層別の被害率

国内の被害者の年齢層を見ると、「18〜34歳」が12%と突出しており、「34〜54歳(6%)」「55歳以上(6%)」だった。

平均被害額に被害者件数を乗じて算出した17カ国における推定被害総額は、約17兆8605億円。国内におけるアンケート回答者の被害額平均は2万8697円で、国内の推定被害者数より試算した国内の金銭的損失は、約2258億3391万1200円にのぼる。

また犯罪被害へ修理や復旧といった対処するために、世界平均21時間、日本では29時間を費やしていた。

日本では調査国において被害率が飛び抜けて低い一方、セキュリティ対策への自己評価が低いこともわかった。

「A」から「F」までで評価を求めたところ、日本以外では、セキュリティ対策の自己評価で、いずれも「A」と回答するなど自信を見せたが、日本の回答者平均は「C+」と辛口だった。

記者説明会に登壇した同社ノートン事業統括本部の古谷尋氏は、「日本人はセキュリティ対策について優秀だが、国民性のためか、セキュリティの評価に対して謙虚。これは、どこまで対策をして良いのか、自信のなさが表れたとも考えられる」と分析。

同氏は、日本における被害率の低さについて「世界のなかでもまれなほど、セキュリティ対策製品を購入している国」であることを理由に挙げ、「セキュリティ対策に自信を持っていいはず」と述べた。

(Security NEXT - 2015/11/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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