2024年4Qのクレカ不正利用被害額、約22%増 - 過去最多
2024年第4四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は前四半期から22.3%増加している。とくに「番号盗用」による被害の増加が目立っており、150億円の大台を超えた。
日本クレジット協会が、国際ブランドカードの発行事業者を中心に、銀行、信販会社、流通関連事業者、中小の小売団体など40社を対象に、クレジットカードの不正利用被害の状況を調査し、取りまとめたもの。
同四半期における不正利用被害額は約162億3000万円。前四半期の約132億7000万円から22.3%増加した。2023年第2四半期の約141億円をピークにやや減少も見られたが、同四半期は目立って増加し、160億円を超えた。
被害の内訳を見ると、番号盗用が被害全体の92.8%を占めており、被害額は約150億7000万円。前四半期の約121億4000万円から24.1%増と急増している。9四半期連続で100億円を超える被害が発生しており、今回150億円の大台を突破した。
一方、偽造カードによる被害額は約2億2000万円。前四半期の約2億1000万円から1000万円増。そのほかの被害は約9億4000万円で、前四半期の約9億2000万円から2000万円増加している。

被害の約9割を占める番号盗用被害が150億円の大台を突破。過去最悪の水準となっている(グラフ:日本クレジット協会の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2025/03/10 )
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