2024年3Qのクレカ不正利用、約132.7億円 - 前四半期比2.4%減
2024年7月から9月までの2024年第3四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は、約132億7000万円だった。前四半期から2.4%減少したが、引き続き多数の被害が確認されている。
日本クレジット協会が、国際ブランドカードの発行事業者を中心に、銀行、信販会社、流通関連事業者、中小の小売団体など40社を対象としてクレジットカードの不正使用被害の状況を調査し、取りまとめたもの。
前四半期は発表当初、過去最悪となる約144億1000万円と報告されていたが、集計に誤りがあったとして今回の発表とあわせて約135億9000万円と大きく訂正されている。訂正後の前四半期と比較すると2.4%減となる約132億7000万円となった。
被害が依然として多発しているものの、2023年第2四半期の約141億円をピークに減少が続いている。
被害の内訳を見ると、番号盗用による被害が約121億4000万円で被害額全体の91.5%を占めた。前四半期の約126億3000万円と比較すると3.9%減とやや改善が見られるが、8四半期連続で100億円超の被害が発生している。

クレジットカードの不正利用被害額推移。数字は番号盗用の被害額(グラフ:日本クレジット協会の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/12/10 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意