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KDDI研、メモリの暗号鍵を保護する新技術

KDDI研究所は、暗号鍵をメモリ内で安全に保護するソフトウェア技術を開発し、実用化に成功したと発表した。

同技術では、同社が開発した高速ストリーム暗号「KCipher-2」を応用、メモリ上の暗号鍵データについて、分散してダミーを生成。正規利用者以外による鍵データの読み取りを防ぐ。

従来方式の「Oblivious RAM Library v0.1」と比較し、約10倍の高速処理が可能であるとしており、数Kバイトのソフトウェアにより実装することが可能。サーバやスマートフォンのほか、高い処理能力を持たないIoT機器などへも活用できるという。

同技術はすでに、auショップの店頭に設置された機器において、利用者情報の認証に採用するなど、活用をはじめている。

(Security NEXT - 2015/10/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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