Adobe、攻撃発生中の深刻なFlashゼロデイ脆弱性を修正 - UDを順次公開
Adobe Systemsは、Adobe Flash Playerにおける深刻なゼロデイ脆弱性に対処したセキュリティアップデート「APSB15-18」を提供開始した。当初は「Windows」および「Mac OS X」「ブラウザ同梱版」へ供給し、Linux向けの更新は準備中だという。

アップデートを公開したAdobe Systems
今回のアップデートは、イタリアのセキュリティベンダーであるHacking Teamの情報漏洩により明らかとなった脆弱性に対処したプログラム。7月8日の緊急アップデート「APSB15-16」に続き、2週連続のアップデートとなった。「Windows」「Mac OS X」「Linux」に影響があり、悪用されるとコードを実行され、システムの制御を奪われるおそれがある。
修正対象となった脆弱性は、当初同社が予告したとおり解放済みメモリを参照する脆弱性「CVE-2015-5122」、およびメモリ破壊が生じる脆弱性「CVE-2015-5123」の2件。いずれもコードが公開されており、前者に関しては複数のエクスプロイトキットによる悪用がすでに始まっている。
同社は「Windows」および「Mac OS X」と、「Chrome」や「Internet Explorer」などのブラウザ同梱版として「同18.0.0.209」を提供。最新版を利用できないユーザーに対して「同13.0.0.305」を提供する。「Linux」版は現在準備を進めており、今週中にリリースする予定。
脆弱性の緊急度は、4段階中もっとも高い「クリティカル」。適用優先度は、いずれも72時間以内のアップデートを推奨する3段階中もっとも高い「1」にレーティングしている。
(Security NEXT - 2015/07/15 )
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