金融機関装うSMSに注意 - 「パスワードが失効」と騙して偽サイトへ
携帯電話やスマートフォンなどのSMS(ショートメッセージサービス)によって金融機関の偽サイトへ誘導し、オンラインバンキングのアカウント情報を騙し取るフィッシング攻撃が5月初旬ごろより発生しているとして、セキュリティ機関が注意を呼びかけている。

今回明らかになったフィッシングは、「パスワードが失効する」などとユーザーの不安を煽るショートメッセージを送り付け、記載したURLからフィッシングサイトへ誘導する手口。誘導先の偽サイトでオンラインバンキングのアカウント情報などが詐取されるおそれがある。
すでに「三井住友銀行」「三菱東京UFJ銀行」を装った手口が確認されており、フィッシング対策協議会では、攻撃対象とする金融機関が今後拡大するおそれもあると指摘。注意を呼びかけた。
スマートフォンなどは、パソコンと比較して画面が小さく、URLの視認しづらいほか、サービスによっては普段の正規URLと異なる短縮URLを利用するケースも少なくない。こうした環境に慣れ親しんだユーザーの隙を狙い、攻撃者がソーシャルエンジニアリングを行っている可能性もある。
普段受け取らない発信元からのショートメッセージには特に注意が必要だ。また今回のオンラインバンキングを装ったケースとは異なるが、見慣れた友人からのメッセージであっても、乗っ取られた端末からSMSが送信されるケースもあり、ショートメッセージに記載されたURLへアクセスする場合は注意する必要がある。
オンラインバンキングを利用する際は、あらかじめ登録したブックマークを活用したり、SSL証明書の内容を確認するなど、アクセスしたサイトが正規サイトであるか確認した上で利用することが被害を防ぐ上で重要となる。
(Security NEXT - 2015/06/16 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
情報セキュ監査人が選定した2021年のセキュリティトレンド
緊急事態宣言の再発令に早くも便乗、「特別定額給付金」フィッシングに注意
対象地域拡大する緊急事態宣言、テレワーク実施時はセキュ対策徹底を
「UCカード」利用者狙うフィッシング - 利用状況確認とだます手口
三越伊勢丹グループの「エムアイカード」装うフィッシングに注意
「特別定額給付金」フィッシング、実際に誘導されるケースも
フィッシング報告、2カ月連続で3万件超 - URL件数も高水準
口座連携決済サービスの約4割で不正出金 - 被害口座9割が単要素認証で連携
フィッシングが猛威 - キャンペーン上位10件は日本標的
「Xmasプレゼント」の偽キャンペーンに注意 - 知人のSNS投稿にも警戒を