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7割が過去1年にインシデントを経験 - 5.9%は実被害1億以上

2014年にセキュリティインシデントを経験した企業は66.6%にのぼり、5.9%の企業では1億円以上の被害が発生していたことがわかった。

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実被害の規模(グラフ:トレンドマイクロ)

トレンドマイクロが、国内の企業や組織におけるセキュリティ被害と対策の実態を調査したもの。同調査は、従業員50人以上の民間企業、および官公庁や自治体におけるセキュリティ対策の意思決定者1340人が回答した。

同調査では、全体の66.6%にあたる892人が2014年にセキュリティインシデントを経験したと回答。前年の66.2%とほぼ同水準となった。

全体の34.9%にあたる467人が実害が発生したと回答。これら回答者のうち、40.5%(189人)は被害額が1000万円未満としたが、一方、16.9%にあたる79人が1億円以上の被害が発生したと回答。これは全体から見ると5.9%にあたる。

なかでも2.6%にあたる12人は、被害額が10億円以上だったと回答。3.4%にあたる16人は5〜10億円にのぼったと回答するなど大規模な被害も見られた。一方で23.1%(108人)は、被害額を把握できていなかったという。

マイナンバー制度への対応について尋ねたところ、「対応完了」は4.3%。セキュリティ対策については「何も決まっていない」が38.5%、「セキュリティを強化する予定」が25.8%だった。

(Security NEXT - 2015/06/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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