企業で見つかった脆弱性の4分の3が公表から2年以上経過
2014年に企業システムで見つかった脆弱性の4分の3が、脆弱性の公表から2年以上経過していたとの調査結果をNTTコミュニケーションズが取りまとめた。
同社が、脅威のトレンドや対策、関連技術などをレポートとしてまとめたもの。セキュリティオペレーションセンターやハニーポットで収集した脅威情報のほか、全世界で発生している攻撃に関する情報を1300人以上の専門家が分析した。
エクスプロイトキットの動向を分析したところ、エクスプロイトキットが利用する脆弱性は、公表から平均1年強で、2014年に利用された脆弱性の8割以上は、2013年と2014年に公表されたものだった。従来は平均2年弱だったことから、あたらしい脆弱性を利用する傾向が強まっているという。
さらに2012年以降、「Adobe Flash Player」の脆弱性を悪用するエクスプロイトキットが増加している。2014年に検出された「Flash」の脆弱性件数が過去最大だったことが影響していると分析している。
また攻撃を受ける企業のシステムにおいても、対応の遅れが目立っている。2014年に企業システムで見つかった脆弱性の76%が、公表から2年以上経過。10年以上経過している脆弱性も9%存在した。
(Security NEXT - 2015/05/29 )
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